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Love Text - Column - vol.83 …byアン

■ あんなに好きだったのに


大好きで大好きで大好きで
もう彼のことしか
考えられなかったのに。

不思議

彼がこっちを向いてくれたとたん
サッと
気持ちが醒めるときがある。

それはなぜ。

もしかしたら、
彼を好き、だったのではなく、
駆け引きのスリルが
楽しかっただけなのかもしれない。

もしかしたら、
彼を好き、だったのではなく、
なにかを追いかけるのが
楽しかっただけなのかもしれない。

そんなときは考えてみる。

どんな恋なら
自分は満足するのかって。





▼「惜しい」と思わせるドラマ

テレビで恋愛ドラマを見ていると、
「ああ…惜しい。あとすこしであのふたりは結ばれたのに…」
そう思うシーンが多いですよね。

あるいは
「ああ、あとすこしであのふたりは別れることができたのに…」
とか
「ああ、あとすこしで、この不倫はばれずにすんだのに…」
なんて思うシーンも…。

「Age,35〜恋しくて」は、そんなシーンの連続でした。
あ、しつこいですよね(笑)。毎週のようにこのドラマのことを
とりあげちゃってて。
でも、本当に「惜しー!」と思わせるのがうまいドラマだなぁと
思ったのです。

あと10秒早くあの部屋を出ていたら…。
あと10秒遅くあの現場に到着していたら…。

こういうぎりぎりの感じって、心をどきどきさせるもの。
現実世界にも、結構こういうこと、ありますよね。

たとえば。

彼が海外に転勤をしてしまう。追いかけたい。
だけどやっぱり…と悩む間に、飛行機の時間は刻々と迫ってきて。
「やっぱり追いかけたい」
とダッシュで空港に向かったけれど間に合わなかった…。

こんな経験、あるいはこれに似たような経験をしている女の人って
結構いますよね。

追いかけたのに、間に合わなかった。
そんなとき、誰でも多少は「惜しい!」と思うものですが、
では、「間に合わなかった度合い」によって、
「惜しい」と思う気持ちはどの程度違うのでしょう?

ここでちょっと質問。

あなたは、下記の2つのうち、どちらの場合の方が、より「惜しい」と
思いますか?

A 空港に到着したのが、飛行機が飛び立ってから1分後だった場合
B 空港に到着したのが、飛行機が飛び立ってから1時間後だった場合

たぶん、ほとんどの人は、Aを選んだのではないでしょうか。
そう、「ぎりぎり間に合わなかった」
という場合の方が、人は「惜しい」と思いがちなんです。


▼現状に反発したくなる人間心理

そして、人間は誰しも、
どんな現状に対しても反発したくなる、という性質があります。
これをリアクタンスの理論というのですが、

「あとちょっとで」
間に合ったのに…

という状況であればあるほど、「間に合わなかった」という現状への
反発心が高まるのです。

考えてみますと…
不倫という恋愛関係には、
当事者が「惜しい」と思いやすい状況がとても多いと思いませんか?

そして、晴れて既婚者側が離婚をし、ふたりがはっぴーな
恋人同士になったとき…。

不思議と、
どちらかが恋愛感情が冷めてしまいサヨナラすることになる…
なんてことが、結構多いのですよね。
実際に、こんなお話を聞いたことがあります。


▼あと1日前に出会っていれば…

27歳のOLのAさんは、ある日、友達に誘われてパーティーに
出席しました。
そこで知り合ったのが、理想の男性Bさんです。

どうやらBさんもAさんを気にいってくれた様子。
ふたりは恋におちるのですが、Bさんには、
Aさんと知り合う前日に結納を交わした婚約者がいたのです。

ふたりは思ったそうです。

「せめてあと1日早く知り合っていたら」

ふたりともBさんの婚約者に対して後ろめたさを感じながらも
恋愛を続けていました。

そして1か月後。
結局Bさんは婚約を解消。晴れてAさんと恋人同士になりました。

ところが。

そんなときにAさんの心に変化が訪れたのです。

そう…。
なぜだか、Bさんに対する恋愛感情がなくなってきてしまったのです。
せっかく自分のために婚約解消までしてくれたのに、です。

悩んだ結果、AさんはBさんに別れを告げました。
困ったのはBさんです。

Aさんのために婚約解消をし、家族から強い批判を浴びながらも
Aさんと結婚しようと思っていたのに…。
俺の人生っていったい…。

Bさんは、さんざんAさんを引きとめました。
しかしAさんは、ひきとめられればひきとめられるほど、
Bさんへの気持ちがなくなり、結局ふたりは別れたのです。

そしてAさんはその後どうしたか。
今も既婚男性とばかりつきあい続けています。


▼仮想現実が現実になったとき

このようなお話は、稀なことではありません。
よくある話です。

たぶん
Aさんは、先週お話しした、不倫しやすいタイプの方なのでは
ないかなと思います。
そして、「惜しい」という感覚にスリルを感じ、
そのスリルから抜け出せない一面も持ち合わせています。

ご本人がそれで「しあわせ」と思っているのならば、
それはそれでひとつの生き方なのでしょう。

でも問題なのは、Aさんが
「私はしあわせじゃない」
と思っているということことです。

そして、
「本当は自分だけを見つめてくれる男の人とつきあいたい。
どうしたらそうなれるのだろう」
と悩み続けているということです。

そこで…。
今、不倫中のみなさんに、ちょっと質問。

あなたは、彼のこと、ほんとうに好き?
それとも、ちょっとスリルを楽しみたいだけ?

ときには、自分がほんとうに望んでいることを、
ふりかえってみてもいいのかもしれませんね。


【プロフィール】
安藤房子(あんどう ふさこ)
ハート・ジャンクション主宰。恋愛カウンセラー。
NPO法人ウインク認定オンラインカウンセラー。

プロフィール詳細
メディアでのお仕事・紹介など
恋愛カウンセラー 安藤房子の著書
恋についてのあれこれ、思うこと(ブログ)

●お仕事・講演会のご依頼、はメールでお願いします。

   

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